「この街でしか味わえない特別なタイ料理」
タイ北東部イサーン出身のタイ国政府公認シェフ、チャンウィット氏と、タイを心から愛する日本人女性のなほこさん。この夫婦が織りなすタイ料理店「タイキッチン ウアムファン」は、北浦和の街で10年以上もの間、地域の皆様に愛され続けてきました。シェフは料理に全力を注ぎ、店の管理をなほこさんが担当。夫婦二人三脚で営まれてきたこのお店には、多くの笑顔と思い出が詰まっています。
唯一無二の「ウアムファン料理」
タイ料理の個性は、辛味、酸味、塩味、甘味——この4つの味覚の絶妙なバランスにあります。シェフであるチャンウィット氏の料理は、そのバランスを徹底的に追求しながら、「誰かの笑顔のため」に洗練されたものです。一般的なタイ料理の枠にとらわれず、シェフはこう語ります。「僕が友だちに食べさせるなら、こうする。こっちの方が美味しいよね。」その言葉の通り、彼の料理はタイ料理の基準を超えて創造性に満ちており「ウアムファン料理」と呼ぶにふさわしい独自の魅力を持っています。この街の宝物を守るためにタイ料理は、単なるアジア料理の一つとして見られることもあるでしょう。「パクチーが苦手」「辛いのが苦手」——そんなイメージを持つ方も少なくありません。しかし、タイキッチン ウアムファンの料理は、その先入観を覆します。地元イサーンの家族のために始まった料理が、日本で生まれたなほこさんの愛と共に育まれ、今、この街独自の食文化として花開いています。それは、ここでしか味わえない、特別な体験です。